日本長期急性期病床(LTAC)研究会 第4回研究大会 開催報告

 



第4回研究大会を開催、「社会の変化と医療の進化」をテーマに


 

 

 当研究会は平成28年9月19日、昭和大学4号館600号教室にて第4回研究大会を開催いたしました。テーマは「社会の変化と医療の進化」。

 大会長は、独立行政法人労働者健康安全機構の有賀徹理事長が務めました。在宅医療や急性期病院、リハビリテーション病院、救急現場の関係者らが集い、超高齢社会の医療や救急搬送の在り方をめぐり意見を交わしました。

 当研究会の上西紀夫会長は開会のあいさつで、「65歳以上が東京都に300万人、全国には3400万~3500万人いて、その半分ほどが75歳以上と言われている」と指摘した上で、「これからはポストアキュートよりも、こうした高齢者のサブアキュートの受け入れが非常に問題になる」との見方を示しました。

 続いて、有賀大会長があいさつで本格的な少子高齢化の到来に触れ、「救急医療でも、初期・二次・三次、それから急性期・亜急性期・慢性期などという単純な話で説明できる時代ではない」と述べ、研究大会での活発な議論を促しました。

  第4回研究大会は「午前の部」「ランチョンセミナー」「午後の部」に分かれ、午前には大会長講演と記念講演を開催。午後にはシンポジウムⅠ「地域包括ケアと救急医療」と、シンポジウムⅡ「医療実践における“パラダイムシフト”(新思想体系)~チーム医療を深化させる組織戦略~」を開きました。

 ※ 各講演などの内容は、下記の「大会プログラム」のタイトル名をクリックしていただければ、ご覧になれます。


■大会プログラム                                              (敬称略)

開会挨拶

9:30~9:40

開会挨拶

日本長期急性期病床研究会会長:上西紀夫(公立昭和病院院長)

日本長期急性期病床研究会第4回研究大会大会長:有賀徹(日本長期急性期病床研究会副会長)

大会長講演

9:40~10:30

地域包括ケアシステムにおける救急医療のあり方
~メディカルコントロール体制の強化~

座長:小山信彌(東邦大学医学部医療政策・渉外担当特任部門教授)

演者:有賀徹(独立行政法人労働者健康安全機構理事長)

記念講演

10:30~11:30

わが国の医療提供の仕組みと医療者の未来

座長:上西紀夫(公立昭和病院院長)

演者:三浦公嗣(前 厚生労働省老健局長)

ランチョンセミナー

12:00~12:50

「高齢者の脱水」
座長:川渕孝一(東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授)

「認知症と高齢者の脱水」 
演者:髙瀬義昌(たかせクリニック理事長) 

「現場での点滴処置を含む東京消防庁の活動について」 
演者:緒方毅(東京消防庁救急医務課長)

シンポジストⅠ

13:10~14:15

地域包括ケアと救急医療

座長:定光大海(国立病院機構大阪医療センター救命救急センター診療部長)

演者:北小屋裕(京都橘大学健康科学部救急救命学科助教)

   猪口正孝(東京都医師会副会長)

   鈴木敬子(南多摩病院看護師長・退院支援看護師) 

シンポジストⅡ

14:20~15:50

医療実践における“パラダイムシフト”(新思想体系)
~チーム医療を深化させる組織戦略~

座長:小山秀夫(兵庫県立大学経営研究科教授)

演者:栗原正紀(長崎リハビリテーション病院院長)

演者:谷口考江(堺市立総合医療センター看護局長)

   田中克巳(昭和大学病院薬局課長)

閉会の挨拶

15:00~16:00

閉会挨拶

閉会挨拶:上西紀夫(日本長期急性期病床研究会会長、公立昭和病院院長) 

     有賀徹(第4回研究大会大会長、独立行政法人労働者健康安全機構理事長)

総合司会:仲井培雄(芳珠記念病院理事長)

 

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