日本長期急性期病床(LTAC)研究会 第4回研究大会 開催報告

【開会挨拶】



「 開会挨拶 」

 


開会挨拶:上西紀夫(日本長期急性期病床研究会会長、公立昭和病院院長) 

      有賀徹(第4回研究大会大会長、独立行政法人労働者健康安全機構理事長)

総合司会:仲井培雄(芳珠記念病院理事長)


〇仲井:ただ今より日本長期急性期病床研究会第4回研究大会を開催します。開催に当たり日本長期急性期病床研究会会長上西紀夫より開会のごあいさつを申し上げます。よろしくお願いします。

〇上西:本日は大勢の方にお集まりいただきありがとうございました。
  このLTAC研究会は4年前に作ったが、わたしどもの研究会の趣旨に沿った、と言うのは少し言い過ぎかもしれないが、それに該当する地域包括ケア病棟が今、どんどん増えている状況だと思われる。
  この地域包括ケア病床、いろいろまだ問題があると思われる。一応、「ポストアキュート・サブアキュートのための」ということになってはいるが、高齢者が増えている。マスコミの発表では65歳以上が東京都に300万人、全国には3400万~3500万人いて、その半分ほどが75歳以上らしい。わたしもその一員だが、これからはポストアキュートよりも、こういう高齢者のサブアキュート(の受け入れ)が非常に問題になってくる。
 そういう意味で、この地域包括ケア病床がどういう格好になるのか。多分これは今後の大きな課題だし、その中でもこの後にお話しになると思われるが、特に高齢者の救急が最大の問題になると思う。
  今日は2つの講演と2つのシンポジウムが企画されているが、本日は大学の講義室をお借りし勉強するにはとても良い環境だと思われるのでぜひ、活発にご議論いただき盛り上げていただければありがたい。よろしくお願いします。

〇仲井:それでは引き続き第4回研究大会大会長有賀徹より開会のごあいさつを申し上げる。よろしくお願いします。

〇有賀:皆さんおはようございます。このキャンパスで今日一日どうぞよろしくお願いします。
  この会を催すに当たり、今回の役員の先生方は当然のことながら、事務局、昭和大学の関係者、その他多くの方からたくさんの支援を受けた。まずは厚く御礼申し上げたい。
  今日の学習会のテーマは「社会の変化と医療の進化」とした。今日は図らずも敬老の日。急性期からその後、「その後」はポストアキュートなのだろうが、「その後」の後の後、という状況で行けばぐるぐると回るわけで、ロングターム・アキュートケアの意義をここで勉強できると思う。
  わたしが長く携わってきた救急医療でも、初期・二次・三次、それから急性期・亜急性期・慢性期などという単純な話で説明できる時代ではない。高齢社会で議論する余地は多々あると思われるので、わたしの講演並びにシンポジウムⅠ「地域包括ケアと救急医療」はその辺りを意識している。
  そのような局面から考えれば働く人たちも少しずつ、何らかの変革を余儀なくされる。そういう意味で、厚生労働省で老健局長をされていた三浦公嗣先生の「記念講演」と、パラダイムシフトということで「シンポジウムⅡ」を企画した。ランチョンセミナーも、社会の変化への柔軟かつ強靱(きょうじん)な、ということを意識して進化が叶えば、わたしたちの国はこれからも、右肩上がりの高度成長とまでは言わないが、比較的ゆっくりと水平移動しながら、このまま豊かな生活を維持することができるかもしれない。そう考えると、ここで議論されることはわが国の先々のことを考える上で大変重要だと思う。活発なご議論をぜひ期待する。1日どうぞよろしくお願いしたい。

〇仲井:有賀大会長ありがとうございました。以上をもって日本長期急性期病床研究会第4回研究大会開会式を終了する。

(了)

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