日本長期急性期病床(LTAC)研究会 第5回研究大会 開催報告

 



第5回研究大会を開催、「地域包括ケア病棟の検証」をテーマに


 

 

 当研究会は平成28年9月24日、軽井沢プリンスホテルにて第5回研究大会を開催いたしました。テーマは「地域包括ケア病棟の検証」です。

 大会長は研究会の小山信彌幹事(東邦大医学部特任教授)が務めました。小山大会長は、厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)・DPC評価分科会の前分科会長として平成28年度診療報酬改定に携わりました。そうした経験などを踏まえ、大会長講演ではDPC制度の課題や展望を伝え、我が国の医療提供体制のあり方にも迫りました。

 記念講演では、今年新たに厚労省に新設されたポストにご就任された鈴木康裕医務技監が「変わるのは、今だっ!」という斬新なテーマで講演。平成30年度同時改定や将来に向けた課題を示し、「働き方改革」をめぐる動向なども伝えました。

 基調講演では、総合診療医をめぐる問題などについて日本専門医機構の吉村博邦理事長が報告。新たな専門医制度が地域医療に十分配慮した形で進んでいることを伝えました。

 ランチョンセミナーでは、中医協の「入院医療等の調査・評価分科会」の武藤正樹分科会長(国際医療福祉大大学院教授)が、入院医療に関する平成28年度調査の結果や検討状況などを報告。次期改定に向けた課題を整理しました。

 最後のシンポジウムでは、前半を検証中心に進め、後半は実践的な取り組みという流れで展開。6人のシンポジストの討論、会場からの質疑応答などが行われ、今後の地域包括ケア病棟のあり方を考えました。

 ※ 各講演などの内容は、下記の「大会プログラム」のタイトル名をクリックしていただければ、ご覧になれます。


■大会プログラム                                             (敬称略)

開会挨拶

9:30~9:40

開会挨拶

日本長期急性期病床研究会会長:上西紀夫 (公立昭和病院院長)

日本長期急性期病床研究会第5回研究大会大会長:小山信彌 (日本長期急性期病床研究会 幹事)

大会長講演

9:40~10:20

DPCデータ提出の意味するもの

座長:上西紀夫 (公立昭和病院 院長)

講師:小山信彌 (東邦大学医学部 医療政策・渉外部門 特任教授)

記念講演

10:20~11:00

平成30年医療・介護同時改定 toward & beyond
変わるのは,今だっ!

座長:小山秀夫 (兵庫県立大学大学院 経営研究科 名誉教授)

講師:鈴木康裕 (厚生労働省 医務技監)

基調講演

11:15~11:55

総合診療専門医とLTACについて

座長:定光大海 (独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター 救命救急センター 診療部長)

講師:吉村博邦 (日本専門医機構 理事長) 

総会

11:55~12:10

平成29年度総会

 

ランチョンセミナー

12:20~13:00

地域包括ケア病棟について
~中医協入院医療分科会からの報告~

座長:副島秀久 (支部熊本県済生会 支部長)

講師:武藤正樹 (国際医療福祉大学大学院 医療経営管理分野 教授)

シンポジウム

13:10~15:40

地域包括ケア病棟の検証

座長:池端幸彦 (池端病院 理事長)

    高橋 泰 (国際医療福祉大学大学院 医療経営管理分野 教授)

講師:仲井培雄 (地域包括ケア病棟協会 会長)

    邉見公雄 (全国自治体病院協議会 会長)

    土井章弘 (岡山旭東病院 院長)

    宮田和信 (相澤東病院 病院長)

    齋藤 淳 (下松中央病院 理事長)

    志田知之 (志田病院 理事長)

閉会挨拶

15:40~15:50

閉会挨拶

閉会挨拶:小山信彌 (日本長期急性期病床研究会幹事)

       仲井培雄 (地域包括ケア病棟協会会長)

総合司会:森 孝志 (青磁野リハビリテーション病院 副院長)

 

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