第1回研究大会の報告
平均在院日数の短縮化に伴って、その後方を担う長期急性期病床(Long Term Acute Care)など受け皿の確保が喫緊の課題となるなか、急性期病院の院長らが中心となって日本長期急性期病床(LTAC)研究会を4月15日に発足し、第1回通常総会が9月29日、東京研修センターで開催されました。
総会では、池端幸彦氏(池端病院理事長)が議長として司会進行を務めました。第1号議案(規約)、第2号議案(平成25年度[下半期]事業計画)、第3号議案(平成25年度[下半期]予算)、第4号議案(役員の選任)を全会一致で承認した後、第1回研究大会に進みました。
最初に登壇した上西紀夫会長(公立昭和病院院長)は「今後、われわれはどうしていくべきか、みなさまと共に考える場にしたい」と挨拶。「今後の医療体制~とくに病床機能分化について~」と題して講演しました。今後の医療・介護体制について上西会長は、「5年後の平成30年頃には、ある程度の形にしていかないと、2025年問題には絶対に間に合わない。みなさまと一緒に勉強し、患者さんを地域で支える医療・介護体制のシステムをきちんと構築できるようにしていきたい」と述べ、研究会の活動に期待を込めました。
研究大会は午前・午後の2部制で開催されました。午前の部では、大会長講演の後に「指定演題」と「指定発言」を、午後は厚生労働省医政局長の原徳壽氏が記念講演。シンポジウムでは、急性期・慢性期医療のキーパーソンが活発な議論を展開しました。会場には200人近い医療関係者のほか、多くの報道関係者が詰めかけ、盛況裡に終了しました。
- 総合司会
- 池端幸彦氏
大会長講演
指定演題
- 4長期急性期病床とは何か ~熊本の連携から考える
- 赤星麻沙子氏
指定発言
- 長期急性期病床の日本的意義と意味
- 岡田玲一郎氏
記念講演
シンポジウム
- 閉会の辞
- 中尾浩一氏
資料